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みずいろねっと(仮)

みずいろねっと(仮)

With you新一side(ss)

   


   いつもの景色。
   それは、ずっと変わらないだろう


   だけど


   それは
   いつだって
   この心臓を
   高鳴りさせてしまう

   そんな 魔法。


   ずっと。
           ~ With you ~
   新一side

   いつの頃からか、
   当たり前な景色になっていた。

   「新一」

   そう呼ばれて振り返る。

   風に遊ばれるようになびく前髪が印象的な
   嫌いじゃない、
   アイツの見慣れた笑顔 がそこにあった


   ふいに近付くことも、既に当たり前なパターンで。

   「好きだよ」

   囁かれた声が、心地いい。

   それはとても耳慣れた言葉。

   「快斗」

   応えるかのように
   俺はその名を呼ぶ。

   「なに?」

   不適な笑みが自分の正面まで
   近付いていった。


   「何でもねえよ」

   だって、
   悔しかったから。


   いつも、
   いつも。

   いつだって、コイツは

   「ス キ だよ」

    と。

   くすぐったい

   胸に染み渡る想いを
   言葉に換えて


   いつも

   いつも

   先に言ってしまうから。


   だから
   俺は
   言葉に出さない。
   出してやらない。

   その代わり
   唇を、預ける。


   軽く、触れる程度に
   重ねてやる。

   その刹那、頬に掠める
   ふわりとした風が心地良い。

   いつものように
   緩やかな時間が流れる。

   「好きだよ、 新一」


   言葉が、
   声が、
   笑顔が、
   温もりが、

   全てが。


   何もかも。

   ずっと、
   続くと
   信じているから。

   ホントは確信してるのかもしれない。


   いつもの、風景が
   いつまでも続くであろうこの想いが

   溢れ出して

   自分達以外を掻き消すように膨らんで。


   君に、包まれていたいから

   唇を

   そして

   ココロを 重ねる。

   ずっと
   ずっと…



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    2002年8月に密かに打ってたぽえむを
    当時のライコス日記にUPした上、更に
    2003年6月開催の快斗キッドオンリーに
    合わせて無料配布本にしたものの片割
    です。
    元々快斗の方を先に書いて合わせるよう
    にかなりの時間差で書いたモノ。
    ライコスから楽天に移行した際に、字数
    制限で中途から切れてましたので再UP
    しました。
    うちの新一くんは基本的にこんな感じで
    あまり快斗への気持ち表に出さないけど   
    いざって時は超誘い受けになるんです…
    …いざって何だよ…。(痛笑)   
 
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                   2003.9.29UP




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